イエスが荒野で静かに瞑想をし、神を説くだけの存在だったらば十字架刑にはならなかった。専門家によれば、当時十字架刑となったのはローマに反抗する政治犯たちに限られるそうだ。
十字架形は重大な政治犯にだけ行われた処刑方法である。
聖書や死海写本やナグハナデイ文書を研究する聖書研究者によれば、イエスは明らかにゼーロタイ党と関係があったとしている。ゼーロタイ党(熱心党)はご存知のように現代で言えば武力をもって侵略者と戦う民族解放戦線である。
ではパウロが提唱したキリスト教とは?
「パウロはヤコブとも仲たがいしている。なぜならパウロは神を押しのけて初めて、イエスを礼拝することを創唱した・・・イエスはアドニス、タンムズ、アッテイス、その他の当時中東に住んでいた死んで甦る神々と一種同等な存在になるのである。・・・処女降誕や死人の中から復活するというイエスの多くの奇跡的要素は、当時パウロだけの発明であった。」
また、パウロが律法を敬わないことから、民衆に囲まれリンチ寸前のところで600人のローマ兵によって保護されたり、「パウロはカエサリアにいる間に、ローマの総督フェリクスと、打ち解けた親しげな様子で付き合う。アイゼンマンは、パウロが、総督の義兄弟のヘロデ・アグリッパとも、そしてその王の姉妹とも親しくしていたことを強調する。彼女はのちにティトスの妾になるのであるが、ティトスは、のちにエルサレムを破壊し、ついには皇帝になるローマ軍司令官であった。・・・パウロのカエサリアでの贅沢な生活」・・・・などなど、パウロは不可解な人物である。
なんともはや、驚くことにー「初代教会やクムラン共同体に託された運動は、事実上横取りされ、その創始者たちをもはやかかえ込むことができないような何物かに変容させられてしまった。そして、最初は異端的であった思想のもつれが生じ、それが続く二世紀の経過のなかで、まったく新しい宗教へと進化してしまうことになった。ユダヤ教の枠内で異端であったものが、今やキリスト教という正統になったのである。これほどの遠大な結果を生み出した歴史上の偶発事件は、他にはほとんどありえない」
と「死海文書の謎」は結んでいる。
となると、イエスについて、チェ・ゲバラの思想と行動を連想させる。イエスはチェ・ゲバラのような存在であり、パウロ一人が勝手に祭り上げたキリストとはまったく関係のない別人となる。キリスト教はパウロのプロパガンダによる虚構!まさか!
現在10億人以上の人々が、キリスト教を信じている、まさか・・・・・。
最先端の古文書学者は命の危険をも顧みず、キリスト教について分析・考究し、ニーチェと同じ結論に達している。
2010年10月2日土曜日
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