2009年9月28日月曜日

温暖化について

ヨーロッパにおいての花粉分析による過去13000年間の気温や降水量のデータによると、3000年前から7700年前の4700年間、地球の気温はかなり高かったようだ。日本列島の場合も例えば埼玉県富士見市の水子貝塚が存在するように、当時は日本列島の海岸線は相当内陸まで入っていた。この期間は縄文時代の前期後半から後期の前までの間であり、縄文海進と呼ばれている。

このように地質年代からみるとほんのわずかな期間であっても、地球の平均気温は相当に上下している。現間氷期が始まる前のヴュルム氷河期の頃は現在の水深120メートルまでが陸地であり、北海道、樺太はユーラシア大陸の一部だったし、スンダ列島は大陸だった。当然瀬戸内海も陸地であり、この列島の景観は現在とは驚くほど違っていた。

 さて、人類が排出する二酸化炭素やメタンなど温室効果ガスによって2100年には海面上昇が50センチ以上と考えられているが、どういうわけかアメリカは温暖化対策に消極的である。この件に関してはWikipediaによると・・・。

「氷期と間氷期の変動に関連して、アメリカ国防総省が専門家に依頼して作成した地球温暖化の影響による大規模な気候変動を想定した安全保障についての報告書(Schwartz, P. and Randall, D. 2003)の存在が2004年に明るみに出て注目を集めた。 それによると、地球温暖化による海流の変化が原因で、北半球では2010年から平均気温が下がり始め、2017年には平均気温が7~8℃下がるという。逆に南半球では、急激に温度が上がり、降水量は減り、旱魃などの自然災害が起こるという。」

という国防総省の報告に基づいているのかもしれないが、いかがなものだろうか。
確かに「1990年から2100年までの間に平均気温が1.1~6.4度上昇するであろうことが、過去1万年の気温の再現結果に照らしても異常」であることが指摘されているが、BC5000年前後の異常な気温上昇もあることから、あるいは地球にとってさほど異常ではないかもしれない。

だからといって、ここで温暖化を放っておいてもいいということではないが、視点を変えて見ると、温暖化を阻止するという態度は人類の経済活動を縮小させるというコンセプトになり、逆に温暖化に注意を払わないという態度は、経済活動・軍事活動を縮小させる必要はないということだ。これはどういうことを示唆しているのだろう?

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