2010年3月10日水曜日

金山巨石群:太陽暦の「測定石」か うるう年わかる精度!!


3/10  毎日新聞より 以下に転載しました。


 古代の天体観測施設では、と注目される下呂市金山町岩瀬の「金山巨石群」の調査研究をしている民間組織「金山巨石群調査資料室」は9日、巨石群内の石が太陽暦を示す「測定石」の可能性が高いと発表した。石に差し込む光が1年に2度同じ位置に戻って同じ形を作ることから、古代の人々が暦として利用し、季節の移ろいを知る手掛かりにしていたと推測している。

 同巨石群は大小の奇岩が入り組んだ縄文時代の岩屋岩蔭(いわやいわかげ)遺跡内にあり、県史跡に指定されている。同資料室の小林由来(よしき)代表(62)は「巨石が人工的に配列されたのでは」と考え、98年6月から「日本日時計の会」の後藤晶男会長や故斉藤国治・元東京大学教授(古天文学)、徳田紫穂研究員(40)らと調査を開始。04年に「巨石群内の巨石の空洞全体が太陽の観測場所だった」と発表した。

 小林代表と徳田研究員、後藤会長はこの日、下呂市金山振興事務所で記者会見し、約10年間にわたる太陽光観測の成果を発表した。

 発表によると、岩のすき間から約7メートル下の3個の石組みのうちの一つへ差し込む光は、毎年10月14日と2月28日にほぼ同じ形になり、その日は太陽の高度もほぼ同じになる。このため、古代人は1年間に2回やってくる同じ太陽高度間の日数を数え、暦に利用していたと推測。また、1年ごとに生じる太陽高度のわずかな誤差の積み重ねによって4年に1度のうるう年を読み取れるといい、現在使われているグレゴリオ暦に近い正確な観測が可能だという。

 小林代表は「測定石は暦を意識して設置されたものと考えられる。さらに巨石群内部を調査することで、日数を数えた痕跡が発見できれば、縄文人の英知が証明される」と話している。【奈良正臣】


以下は岐阜新聞です。

 下呂市金山町岩瀬の金山巨石群について調べている民間団体の金山巨石群調査資料室は9日、同巨石群がうるう年のずれも正確に知ることができるほど、精密に1年の長さを測定することができる「古代の天文台」とする長年の調査結果をまとめ発表した。

 同資料室は巨石群を古代人が暦を読むために使った天文台と考え調査してきた。巨石のすき間から内部の「測定石」に当たる光の位置が移動することで季節の移り変わりが分かる、という。

 地球の公転周期(1年)は正確には約365日5時間50分であるため、ずれを修正するためにうるう年がある。それでも誤差が生まれるため、現在の太陽暦では400年間に3回、うるう年を省き修正している。

 同資料室は測定石に当たる光の位置のずれなど9年間のデータを精査。その結果、巨石群の測定は現在の太陽暦の修正より高精度の、うるう年を132年に1回省けば修正できる、という結論を導き出した。
 今後、この巨石群に興味を持つ米国やドイツの天文学、考古学研究者に報告書を送り検証してもらう予定で、巨石群が「古代の天文台」と学術的に裏付けられることを目指している。




上記ウェブサイトでは、ストーンヘンジとの関連や妙見神社(北斗七星信仰)等について、興味深く編集されています。http://www.seiryu.ne.jp/~kankou-kanayama/kyoseki/index2.html

ここでは、古地磁気学から、この巨石の配置が自然現象ではないことに起因すると結論されています。

自然現象ではない移動・回転?以下このサイトから引用しました。


『 1つの巨石から得られた複数個の測定試料の、特徴的残留磁化ベクトルの方向はかなり揃っていた。これらのことから、巨石群の岩石は、生成時の磁化(初生磁化)を保持していると考えられる。 一方、巨石ごとに求めた平均残留磁化ベクトルの方向は互いに異なっていた【図3a】【図3b】【図3c】。 これを、巨石配置の平面図に表示してみた【図3sa】。 以上の古地磁気結果は、金山巨石群の巨石それぞれが、移動または回転を伴って現位置に定置したことを示している。 この移動または回転が、どういう過程によるものなのか、古地磁気学的に示すことはできないが、少なくとも風化・浸食の過程で取り残された残存地形ではないと判断できる。』


ぼくは今月か来月、この巨石群へ行ってみるつもりです。ストーンヘンジよりずっと近いし、車で半日あれば現場まで行けるでしょう。




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