2010年5月21日金曜日

三重世界


量子力学的世界と霊的世界のはざまにあるのが、このニュートン的物理世界である。
この三つの世界は互いに重なっている部分がある。

量子力学的世界と霊的世界は似ている。ニュートリノはまるで幽霊が壁を通り抜けるように、地球という巨大な物質の固まりを瞬時に通り抜ける。先にご紹介した欧州合同原子核研究機関の大型加速器(LHC)で素粒子をぶつける実験では、二つの粒子をぶつけると仮想粒子が山ほど出現したり・・・つまりもともと一個と一個の素粒子なのに他の素粒子が湧いて出てくるらしい・・・つまり1+1=2 ではなく、1+1=たくさん というような現象も現れる。
まるで想像できない世界だ。われわれの物質世界はそのような摩訶不思議な基層世界によって構築されている。さらにリサ・ランドール博士によれば五次元はこちらの世界と密接な関係があると言っている。
量子力学的世界と五次元世界のはざまにあるのがわれわれの世界ということになる。
さらに、われわれが知り得ている物質は、全宇宙の4パーセントにすぎず、あとの96パーセントはダークマター、ダークエネルギーによって構成されていることが分かってきた。

 物質だけから世界を見るということは、まことに了見の狭い視野なのであるが、悲しいかな知的でないわれわれはそれで全部だと思っている。古代から伝えられている智慧がこうしたことを垣間見させてくれているのに、あまりのバカさ、あまりの近視眼から宇宙について、また今ここにおいて現れる現象について物質的な解釈しかできない。

ベーメの言う三重世界(父と子と精霊)はだから、一般に言う三位一体的キリスト教的世界観とは違う。量子力学的世界とこの世界と向こうのフィールドによって、われわれの世界は成り立っていると言っているのだろう。 (キリストへの道・ヤコブ ベーメ)

父とは天上の世界というニュアンスではなく、まさしくこの世界を支えている量子力学的世界のことであり、精霊なる世界とはこの物理的世界を動かしているソフトが構築されている所を言っているとも考えられる。
この世界は上下の世界と重なり合っているということになろうか。

そうしたことを理解することによって、神の世界、われわれと天使の世界、われわれを司っているソフトの世界・・・その三重の構造を知ることができるのだとベーメは言っているように思える。
この世界を説明するのにたったの四パーセントだけからの説明では、なんともはや心許ない。

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