2010年7月20日火曜日

ソフィアとの戯れ


ぼくは7/22入院・7/23手術の予定になっているので、二週間あまりこのブログはお休みです。ま、たいしたことがなければ、退院後は自宅療養ということになるので、ブログを再開します。

手術を待っているこの期間や、入院・療養は神様から頂いた休暇だと思っています。(神様の定義は棚上げとします)ぼくにもまだやりたい事が、山ほどあるのですが、凡人にとって500年、1000年生きてもできることはたいした事がないでしょうし、たとえ莫大な富や名声、強大な権力を手に入れたとしても、歴代の権力者と同様、悪を重ねるだけに終わります。また、宗教的な分野で出世したとしても、宗教的なことを理解なんかできずに、ぺらぺらと嘘八百が関の山でしょう。


古来より哲学をソフィアという女神として捉える考え方があります。
ソフィアは乙女ですが、乙女の意味はここでご紹介したように、どんなに戯れても孕まない故に乙女なのです。
しかし、この乙女と戯れると乙女は妊娠せず、こちらが妊娠してしまうのです・・・・何を・・・まずはじめに自我を内部に孕むのを皮切りに、自分の存在意義や存在の意味など、その後乙女と戯れる毎に苦しいほどに孕んでしまいます。

例えば死生観という用語は一見たいそうなお話に見えるのですが、そうしたプロセスを経ることのない軽薄なおしゃべりにすぎません。
ソフィアと戯れること、これは勇気と忍耐を強制されます。

今回の入院は、ソフィアと戯れてみるいい機会の一つだと考えています。


絵の解説文  http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20090220/p1 から

この骸骨と少女が見詰め合っているという一際目を惹く絵画は、ベルギー画家アントワーヌ・ヴィールツ(Antoine Wiertz、1806 - 1865)の『美しきロジーヌ』(La Belle Rosine、Beauty and Death)という作品だ。
「死と乙女」というモチーフを捉えた作品で、そして別名が『二人の少女』(Deux jeunes filles、Two Young Girls)になっていることに、ヴィールツの思想が込められているのだろう。ルーベンスミケランジェロに影響を受けたアントワーヌ・ウィールツであるが、彼の思索的な関心は「死」であった。『美しきロジーヌ』もそういった「死」をテーマにした作品で、死を想え/死を忘れるな/メメント・モリ(Be mindful of death、Remember that you must die、Memento mori)という「思索の中に捉えられた」モチーフが鮮烈なまでに表出されている

0 件のコメント:

コメントを投稿